2012年3月22日木曜日

映画参道

2月19日に公開されたクリント・イーストウッド監督の新作ですが、津波のシーンがあることで、3月18日をもって上映が終了。 仕方がないですね。

アッシが観たのは3月5日。
津波のシーンに「うぉ〜、すげ〜。」なんて、のんきに観てた6日後・・・・。
悪い夢としか思えない・・・。

震災から1ヶ月たちました。
未だ続く余震。 どうしたんだよ、地球・・・。
原発も不安ですが、懸命の作業に当たっている人たちを信じるのみです。

家族の誰かが、未だ見つかっていない人、これからの生活をどうしようかと途方に暮れてる人たちのニュースを見てるといたたまれません。

被災者のみなさん、少しずつでも一歩一歩、前へ前へです。
一日一回、一日一つ、小さなことでも何か楽しいこと、嬉しかったことを見つけたり感じたりしてください。
元気を出せば希望の光が絶対見えます。 
「絶対、また元の生活に戻るんだ、負けてたまるか。」と、強い心で上を向いて歩きましょう。


人は不誠実で物事を行う理由

年末年始を思い出して下さい。
たくさんの「伊達直人」が出現したことを。
日本も捨てたもんじゃありません。
気恥ずかしさで背中に隠した"愛の手"を持った人は他にもたくさんいるのです。
いや、日本人みんなが「伊達直人」の心をどこかに持ってます。
小さな手から大きな手まで、たくさんの愛がしっかりとみなさんを支えますので、共にがんばりましょう。

大丈夫です。 大丈夫!

がんばろう、日本!  

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 米  英  仏 の3ヶ国で同時進行する、「死」に触れた3人の物語。

 パリで活躍する人気ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)。
ディレクターのカレシ(子持ち。不倫か?)と、バカンスに来ていた東南アジアで大津波に遭遇。

津波に呑まれたが九死に一生を得たマリー
生死の境をさまよいながら見た"あの世"らしきビジュアル。
帰国後も、その臨死体験が頭から離れず仕事も手につかない。
「自分が見たものはなんだったのか・・・、知りたい・・・。」

 ロンドンで暮らす双子の兄弟ジェイスンマーカス(ジョージ&フランキー・マクラレン)。
母はドラッグ中毒で、ソーシャルワーカーから目をつけられてる。
そんな母でも必死にかばおうとする、実に仲のいい兄弟。


バットプラグは何ですか

しかし、突然ジェイスンが交通事故でこの世を去った。
母は更生施設に入れられ、マーカスは里親に預けられる。
寂しさに耐えかねたマーカスは死者と会話ができる霊能者を訪ね歩く・・・。
「兄さんに会いたい。話がしたい・・・。僕を一人にしないで・・・。」

 サンフランシスコの工場労働者ジョージ(マット・デイモン)。
かつては霊能者として、メシを食ってた時もあるが、死者との対話に疲れて今はやっていない。
「天から授かった才能だなんてとんでもない。呪いだよ。」

人生を変えようと料理教室に通いだしたジョージ。 (なんで料理?)
そこで親しくなった女性メラニー(ブライス・ダラス・ハワード)が興味本位で霊視をせがんだので仕方なく・・・。
視てしまったメラニーのトラウマ。 開けてはいけない扉がある。 

人間は生まれてきたからには必ず死ぬ。
では、なぜ人は生まれてくるのだろうか。
「死」が全ての終わりではなく、「生」の次に訪れる新たな始まりであるなら、その先にある「来世(ヒア アフター)」が持つ意味はなんなのか・・・。

「生」を終えるまでに、今、生きてる世界の中で一歩先にある「光」を手にする。
そこにも「ヒア アフター」がある・・・。
「死んだらどうなる」的な題材を採りあげながらも、イーストウッドは、「今生きている一瞬こそが尊い」というメッセージを投げかけている。
 


私は職場での怒りをどのように停止しない

ジャーナリストとして、他人の「過去」ばっかりつっついてきたマリー
臨死体験後、本を出版することになるが、今さら、故・ミッテラン元大統領が過去に何をやったかなどに執筆意欲がわかない。  大事なのは未来・・・。
「生」のその先にある「来世」についての本を出版したマリーロンドンのブックフェアへ赴き、そこで運命的な出会いを果たすことになる・・・。

死者とは会話ができるが、この世の他人とは交わることのできないジョージ
メラニーとの仲が終わり、工場をリストラされた彼だが、さりとて再び霊能者ビジネスをやるつもりなどない。
ディケンズのファンである彼はロンドンのブックフェアで行われてる朗読会に足を運び・・・。

ディケンズといえば「クリスマスキャロル」。 主人公が亡霊と出会って生き方を変えて行く物語であることを思うと、ジョージとの不思議な縁が感じられる・・・。

大好きだった兄を亡くした喪失感から立ち直れないマーカス
兄の形見の帽子をいつもかぶって・・・。
探し求める霊能者はどいつもこいつもインチキばっかりである。
まるで兄に導かれるように地下鉄の爆弾テロから"偶然"助かったマーカスは、さらに兄への思いを募らせる中、里親に連れられロンドンのブックフェアにやってきた・・・。

「死」がもたらした呪縛から、前に進むことのできなかった3人が、運命的な出会いを果たすことで、「今を生きる大切さ」を見出していく。

マーカスと兄との会話が実るシーンでは劇場内、あちこちから鼻をすする音が。
弟に強くあれと、あの世から兄が叱咤する。
「帽子を脱げ。」には泣けましたね。


ジョージマリーとの出会いに視えた、一歩先の「ヒア アフター」。
美しいラストでしたね。
 

「賢人のお言葉」

 「われわれは現在だけを堪え忍べばよい。過去にも未来にも苦しむ必要はない。過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから。」  アラン



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