日本ボクシングコミッション(JBC)
ボクシング基礎知識
ラウンド
【男子】ボクシングは3分間戦って1分間の休憩を入れるという決まりになっています。
1ラウンドは3分間で、各ラウンドの間に1分間のインターバルが入る、それを4セット行う試合を4回戦と呼びます。トーナメントの予選4回戦とは違います。
ちなみに、選手の技量と戦績に応じて6回戦、8回戦、10回戦と上がっていき、日本タイトルマッチは10回戦、東洋太平洋(OPBF)や 世界タイトルマッチ(WBA、WBC)は12回戦で行われます。
【女子】
新しく公認となった女子ボクシングは、1ラウンド2分、インターバル1分という決まりになっています。
女子の場合は世界タイトルマッチ(WBA、WBC)は10回戦で行われます。それ以外は男子とほぼ同じです。
階級
ボクシングの試合では公平を期すために、できるだけ近い体重の選手同士が戦うということがルールで決められています。【男子】
現在、クラスは体重別に17階級に分けられています。一番軽いミニマム級は47.62キロ以下、一番重いヘビー級は90.72キロ以上で上限はありません。
ちなみに日本人男子の選手が比較的多い階級はスーパー・バンタム級(55.34キロ)、フェザー級(57.15キロ)、スーパー・フェザー級(58.97キロ)あたりです。
また、日本では体重の重い選手が少ないため、スーパー・ミドル級以上には日本ランキングも日本チャンピオンも存在しません。
〜男子階級表〜
どのような国は、XM衛星を行います
1 | ミニマム級 | ( Mm ) | 105ポンド(47.62キロ)以下 |
2 | ライト・フライ級 | ( L.F ) | 105ポンド超え108ポンド(48.97キロ)まで |
3 | フライ級 | ( F ) | 108ポンド超え112ポンド(50.80キロ)まで |
4 | スーパー・フライ級 | ( S.F ) | 112ポンド超え115ポンド(52.16キロ)まで |
5 | バンタム級 | ( B ) | 115ポンド超え118ポンド(53.52キロ)まで |
6 | スーパー・バンタム級 | ( S.B ) | 118ポンド超え122ポンド(55.34キロ)まで |
7 | フェザー級 | ( Fe ) | 122ポンド超え126ポンド(57.15キロ)まで |
8 | スーパー・フェザー級 | ( S.Fe ) | 126ポンド超え130ポンド(58.97キロ)まで |
9 | ライト級 | ( L ) | 130ポンド超え135ポンド(61.23キロ)まで |
10 | スーパー・ライト級 | ( S.L ) | 135ポンド超え140ポンド(63.50キロ)まで |
11 | ウエルター級 | ( W ) | 140ポンド超え147ポンド(66.68キロ)まで |
12 | スーパー・ウエルター級 | ( S.W ) | 147ポンド超え154ポンド(69.85キロ)まで |
13 | ミドル級 | ( M ) | 154ポンド超え160ポンド(72.57キロ)まで |
14 | スーパー・ミドル級 | ( S.M ) | 160ポンド超え168ポンド(76.20キロ)まで |
15 | ライト・ヘビー級 | ( L.H ) | 168ポンド超え175ポンド(79.38キロ)まで |
16 | クルーザー級 | ( C ) | 175ポンド超え200ポンド(90.72キロ)まで |
17 | ヘビー級 | ( H ) | 200ポンド超え無制限 |
【女子】
女子も同じく17階級に分けられています。一番軽いのはアトム級で46.26キロ以下、一番重いのはヘビー級ですが、女子にはクルーザー級がなく男子のクルーザー級以上のウエイトをヘビー級とし、79.38キロ以上で上限はありません。
ちなみに日本人女子の選手は軽量級が比較的多く、アトム級〜スーパー・フライ級が多いようです。
また、女子ボクシングは公認後間もなく、国内選手数がまだ少ないため、現在は日本チャンピオン、並びに日本ランキングは存在しません。
〜女子階級表〜
JTはなり
1 | アトム級 | ( A ) | 102ポンド(46.26キロ)以下 |
2 | ミニ・フライ級 | ( M.F ) | 102ポンド超え105ポンド(47.62キロ)まで |
3 | ライト・フライ級 | ( L.F ) | 105ポンド超え108ポンド(48.97キロ)まで |
4 | フライ級 | ( F ) | 108ポンド超え112ポンド(50.80キロ)まで |
5 | スーパー・フライ級 | ( S.F ) | 112ポンド超え115ポンド(52.16キロ)まで |
6 | バンタム級 | ( B ) | 115ポンド超え118ポンド(53.52キロ)まで |
7 | スーパー・バンタム級 | ( S.B ) | 118ポンド超え122ポンド(55.34キロ)まで |
8 | フェザー級 | ( Fe ) | 122ポンド超え126ポンド(57.15キロ)まで |
9 | スーパー・フェザー級 | ( S.Fe ) | 126ポンド超え130ポンド(58.97キロ)まで |
10 | ライト級 | ( L ) | 130ポンド超え135ポンド(61.23キロ)まで |
11 | スーパー・ライト級 | ( S.L ) | 135ポンド超え140ポンド(63.50キロ)まで |
12 | ウエルター級 | ( W ) | 140ポンド超え147ポンド(66.68キロ)まで |
13 | スーパー・ウエルター級 | ( S.W ) | 147ポンド超え154ポンド(69.85キロ)まで |
14 | ミドル級 | ( M ) | 154ポンド超え160ポンド(72.57キロ)まで |
15 | スーパー・ミドル級 | ( S.M ) | 160ポンド超え168ポンド(76.20キロ)まで |
16 | ライト・ヘビー級 | ( L.H ) | 168ポンド超え175ポンド(79.38キロ)まで |
17 | ヘビー級 | ( H ) | 175ポンド超え無制限 |
リング
リングの大きさもルールで決められています。リング(ring = 輪)と言っても形は皆さんもご存知の通り正方形です。(なぜ?→Q&A)一辺が約5.5以上、7.3メートル以内という規定があります。大きな選手が多い国では比較的大きなリングが使用され、日本のように体重の 軽い選手が多い国では比較的小さめのリングが使用される傾向にあります。
グローブ
アメリカンアイドルで誰なのか投票してしまった?選手が使うグローブの重さもルールで決められています。
【男子】
一番軽いミニマム級からスーパー・ライト級(63.50キロ)までは片方8オンス(227グラム)、 スーパー・ライト級(63.50キロ)を超える契約ウエイトの場合は片方10オンス(283.5グラム)のグローブを使用します。
もちろん、ウエルター級(66.68キロ)からヘビー級も同様に片方10オンスのグローブを使用します。
【女子】
一番軽いアトム級からフェザー級(57.1キロ)までは片方8オンス(227グラム)、 フェザー級(57.1キロ)を超える契約ウエイトの場合は片方10オンス(283.5グラム)のグローブを使用します。
もちろん、スーパー・フェザー級(58.97キロ)からヘビー級も同様に片方10オンスのグローブを使用します。
レフェリーとジャッジ
試合中、リングに上がれるのは、両選手とレフェリーの3人だけです。レフェリーとは、試合を裁く審判で、試合がスムーズに、スポーツマンシップに則って行われるように進めていく人です。例えば、選手が反則を犯した場合は注意を促し、反則が行われないように努めま す。再三、反則が行われる場合は、減点や時には失格を宣告することもあります。
ダウンが生じた場合、それが的確な加撃によって起こったのか、それともスリップして倒れたものかを瞬時に判断したり、選手の負傷が有効なパンチによるものか、またはバッティング(頭と頭 がぶつかるなど)で起こったものかを判断したりもします。
また、唯一、試合を止める権限を持っているのもレフェリーの特徴です。選手が負傷した場合にドクターの進言を仰ぎますが、最終的 にはレフェリーの判断によって試合続行かストップかが決められます。一方的な試合をストップし、ボクサーの安全を守るのもレフェリーの大事な役割です。
ジャッジとは、試合の採点を行う審判のことです。リングの3面に3人が配置され、ラウンド毎にどちらの選手が有利かを採点していき ます。採点については、この後の採点基準の項をご覧下さい。
試合の勝敗
試合は、KOあるいは判定で勝敗が決まります。KOとはノックアウト(Knockout)のことで、パンチによって一方の選手が倒れ、レフェリーがカウントを10数えても立ち上がることができない場合です。 ちなみにノックダウン(Knockdown)とは正当なパンチによって相手を倒すことです。
また、選手の健康管理のため、4回戦の場合は同じラウンド中に一方の選手に2度のダウンがあった場合は自動的にKOになります。もちろん、一度のダウンでも立ち上がった選手に深刻なダメージがあるとレフェリ ーが判断した時は、そこで試合がストップされることもあります。
また、パンチによって一方の選手が傷を負って、それが原因で試合が続行できなくなった場合はテクニカル・ノックアウト=TKOとなります。
なお、試合がKOで決着せず、両者が規定のラウンドを戦い切ったとき、または試合の後半に選手がアクシデントによる怪我で続行不能にな ったときの勝敗は判定に委ねられることになります。
では、判定による勝敗の決まり方の例をいくつか挙げてみましょう。
・3人のジャッジがA選手を支持
→3対0の判定でA選手の勝ち(ユナニマス・デシジョン)
・2人のジャッジがA選手を支持、一人のジャッジがB選手を支持
→2対1の判定でA選手の勝ち(スプリット・デシジョン)
・2人のジャッジがB選手を支持、一人のジャッジが引分
→2対0の判定でB選手の勝ち(マジョリティー・デシジョン)
・1人のジャッジがA選手を支持、2人のジャッジが引分
→1対0の判定で引分 (マジョリティー・ドロー)
・ジャッジ@がA選手を支持、ジャッジAがB選手を支持、ジャッジBが引分
→三者三様の引分(スプリット・ドロー)
・3人のジャッジが 引分
→0対0の判定で引分(ユナニマス・ドロー)
採点方法
リングサイドに座った3人のジャッジがラウンドごとに10点満点の減点法で優劣を採点しますが、試合が判定になった場合はこれを集計して ジャッジの2人以上が支持したボクサーが勝者となります。4回戦は40点満点、12回戦は120点満点です。各ラウンドの採点はですが、互角の場合は10対10、一方が勝っている場合は10対9、一度のダウンやこれに近いグロッギー状態(パンチを受 けてふらふら)のときは10対8、2度のダウンやKO寸前の場合は10対7となります。それ以上の差が開いた場合はレフェリーが試合を止めるの で、10対6という採点はありません。
また、10ポイント・マスト・システムというルールがありますが、これは勝っている方に必ず10点を付け、9対9、9対8などという採点はし ないということです。反則による減点は合計点から引きます。
各ラウンドの採点基準
採点基準は大きく分けて次の4項目があります。@ 有効なパンチによって、どちらが相手により深いダメージを与えたか。
A どちらが、より攻撃的だったか。ただし、有効なパンチを伴わない単なる前進は評価の対象となりません。
B どちらがよりディフェンス技術を駆使して相手の攻撃を防いだか。ただし、これも攻撃に結びつかない単なる防御は評価の対象とはなりません。
C リング・ジェネラルシップといって、どちらの試合態度が堂々としていて、戦術的に優れていたか。どちらが主導権を握っていたか。
用語説明 (アルファベット順)
OPBF・・・Oriental and Pacific Boxing Federation 東洋太平洋ボクシング連盟JBC・・・Japan Boxing Commission 日本ボクシングコミッション
(コミッション=委員会)
JPBA・・・Japan Professional Boxing Association 日本プロボクシング協会
WBC・・・World Boxing Council 世界ボクシング評議会
WBA・・・World Boxing Association 世界ボクシング協会
以上、こんな基礎知識を頭の隅においてボクシングを見ていただけると、なおいっそう楽しめるものと思います。
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